【薬剤師の転職先】CRAの仕事内容・必要なスキル・年収は？製薬会社社員が解説

薬剤師から違う仕事を探したい、経験がないけれどCRAってどうなの？という悩みはありませんか？

CRA（臨床開発モニター）は治験の進行状況を管理する専門家であり、高い専門性が求められる仕事です。この記事では、CRAの業務内容、魅力が何かを製薬会社勤務の私が詳しく解説します。

CRAを狙うなら、まずCROでCRAの経験を積み、数年後に製薬企業に転職するのがオススメ。この記事を読むと未経験からCRAに転職する方法やコツがわかります。

薬剤師から異業種へ転職する方法は薬剤師を辞めて違う仕事を探す方法で詳しく解説しています。

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CRAは治験をモニタリングする専門家

CRA（臨床開発モニター）は、治験の進行状況をモニタリングし、データの品質を確保します。

主に製薬企業やCRO（開発業務受託機関）などで働きます。

CRA（臨床開発モニター）の仕事内容

CRAの主な仕事内容を紹介します。

治験開始前

• プロトコル（治験実施計画書）の作成
• 医療機関・医師を調査
• 医療機関選定
• 治験の契約締結
• 治験薬搬入

治験実施中

• 医療機関への訪問と治験のモニタリング
• 治験がプロトコルやGCPに従って適切に実施されているかを確認
• モニタリング報告書の作成
• 原資料の直接閲覧：医療機関で保管されているカルテなどの原資料を直接確認し症例報告書の記載内容が正しいか確認

モニタリングで確認したことは「モニタリングレポート」として記録。
 新薬承認申請時に規制当局（PMDA）の調査で記録の提示を求められることがあるため

治験終了

• 症例報告書（CRF）の回収
• 治験薬回収・終了手続き

CRAになるために必要なスキル

CRAになるためには、以下のスキルが必要です。

資格は特に不要ですが、薬学の知識があるため薬剤師は向いています。

• 医学や薬学の基本的な知識
• コミュニケーション能力
• プロジェクト管理能力
• 外資系製薬企業の場合は英語力（目安：TOEIC 600点以上）

某外資系製薬企業では、TOEIC 720点以上が管理職昇格の必須条件です

CRAの魅力（年収・休日・勤務時間）

転職する際に考えておくべき条件は以下のとおりです。

薬剤師からCRAに転職する場合について紹介します。

CRAの年収は高い

CRAの年収は、経験やスキルによって異なりますが、一般的に薬局勤務より高収入が期待できます。平均年収は約600万円から1000万円程度です。

CRAは休日が多い（土日祝休み）

CRAは製薬企業かCRO（開発業務受託機関）で働くことになるので、基本的に土日祝日はお休みです。

会社指定休日もあるため、休日は年間120日以上の企業が多いです。

リモートワークOK・残業が多い時期もある

リモートワークがOKの企業もあります。勤務時間は、治験の進行状況により特に治験開始、終了時期は業務が立て込み残業が増えることがあります。

CRAの仕事は専門性が高く成長できる

CRAの仕事は、医学や薬学の高い専門性が必要です。治験の進行状況を管理する役割があり、専門性を深めながら成長できます。

製薬企業だけでなく、医療機関で直接医師や治験コーディネーター（看護師・薬剤師）と協力し、治験を進めるため、やりがいがあります。

27歳・男性（CRAへ転職）
あなたが薬剤師を辞めて違う仕事に転職しようと思った理由をを選択してください。(複数選択可)

・給料が低かった
・残業が多かった
・休日が少なかった（土日祝が仕事だった）

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薬剤師からCRAへ転職するコツ

CRAは薬学の知識や専門性を活かすことができ、高収入も期待できる職種です。

しかしながら製薬企業の求人は少なく「経験者」という条件があるため薬剤師から転職するのはハードルが高いです。薬剤師から未経験者でCRAへ転職するには、CROへの転職がオススメです。

CRO（開発業務受託機関）の仕組み

CRO（開発業務受託機関）は主に製薬会社から治験業務を委託され、治験のサポートをします。

薬剤師からCRAに転職するステップ

CROでCRAのトレーニングを受けながら経験を積み数年後に製薬企業にCRAとして転職するというステップを踏むのが現実的です。

薬剤師からCRAに転職するステップを紹介します。

参考：略語解説

治験の仕事でよく見かける専門用語（特に略語）を紹介します。

• CRA：Clinical Research Associate （臨床開発モニター）
• CRC：Clinical Research Coordinator（治験コーディネーター）
• CRO：Contract Research Organization （開発業務受託機関）
• CRF：Case Report Form（症例報告書）
• ICF：Informed Consent Form（同意説明文書）
• SDV：Source Document （Data） Verification（直接閲覧）
• PMDA：独立行政法人医薬品医療機器総合機構

まとめ｜薬剤師がCRAに転職するにはまずCROがオススメ！

薬剤師の新たな転職先の１つとして有望なのはCRA（臨床開発モニター）。

CRAは治験の進行状況を管理する専門家であり、高い専門性が求められる仕事です。高収入や成長の機会があり、専門知識を深めながら活躍できる点が魅力です。

CRAを狙うならまずCRO（開発業務受託機関）でCRAの経験を積み、数年後に製薬企業に転職するのがオススメです。まずは、企業の求人が豊富な転職エージェントで求人を見てみませんか？

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