薬剤師はオワコン?薬剤師はやめとけ?資格を活かして生き残る3つの秘策を紹介!

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薬剤師の人数は増えていくけれど、雇用は縮小されていくし、薬剤師はオワコンだ、と将来を不安に感じていませんか?

変化は確実にやってきます。何となく不安を感じたまま放置していると、変化の波に巻き込まれてしまいます

この記事では、薬剤師がオワコンと言われる要因や薬剤師の将来性、資格を活かして生き残る3つのポイントを薬剤師資格を持ち製薬会社で中途採用を担当している筆者が紹介します。

結論から言うと、薬剤師業界自体はオワコンになりません。しかし、変化に対応しない薬剤師はオワコンになってしまいます。明るい将来を生きるためには、薬剤師として変化に対応するか、薬剤師資格を活かして別の仕事に転職するかのいずれかです。

読み飛ばしガイド

記事の内容を簡単な動画にまとめました。お時間がない方はこちらをご覧ください。

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この記事を書いた人
  • 薬剤師資格あり
  • 外資系製薬会社の臨床開発部門に勤務(管理職として20年)
  • メディカルライター歴8年
  • 薬剤師有資格者の中途採用面接を数多く担当
ヒロラニです

薬剤師には向いていない、他の仕事を探した方が良いか迷っている方は、薬剤師を辞めて違う仕事を探す完全ガイドをご覧ください。

目次

薬剤師がオワコンと言われる要因・背景

薬剤師が「オワコン」と言われる背景は、社会や技術の変化が深く関係しています。

主な4つの要因を紹介します。

薬剤師数の増加

医療ニーズの拡大や大学の薬学科増設により薬剤師の数が増加しています。

令和2年の薬剤師の需要推計で示されるとおり、薬剤師の業務が現在と同じ場合、今後供給が需要を上回る(薬剤師が余る)と予想されます。

出所:厚生労働省「第13回第8次医療計画等に関する検討会」

さらに、厚生労働省の通知以降、ピッキングなど薬剤師でなくても行える業務が増え、薬剤師は売り手市場→買い手市場に変わってきています。

ヒロラニ

薬剤師の業務が変わらない場合、薬剤師は余ってしまいます……

診療報酬の改訂

薬剤師の業務が同じだとすると、薬剤師数は飽和状態になります。

それだけを聞くと悲観してしまいますが、実は今、医療制度の改正が薬剤師業界に大きな影響を与えています。

薬剤師に求められる役割が、在宅患者の訪問やオンライン服薬指導、かかりつけ薬剤師など、今後大きく変わろうとしています。

令和4年度調剤報酬改定のポイント
  • 対人業務の評価(服薬指導の見直し、かかりつけ薬剤師、調剤後の状況確認等)
  • 薬局の機能と効率性に応じた評価の見直し(地域支援体制加算、後発医薬品割合の基準引き上げ
  • 在宅業務の推進
  • オンライン服薬指導と資格の確認(ICTの活用)
  • リフィル処方箋(一枚の処方箋で複数回にわたり医薬品を受け取れる制度)の開始

    引用元:薬剤師の需給調査方法(案)|厚生労働省) 2)診療報酬改訂 

調剤報酬改定により、薬剤師に影響が生じることが予想されます。

  • 対物から対人業務へ変化するため薬剤師のコミュニケーション能力が求められる
  • リフィル処方箋制度により、患者さんが薬局に来る回数が増え薬剤師は忙しくなる。また、医師に代わって患者さんの容態の変化を観察する必要がある。
  • オンライン服薬指導などICTを活用する場面が増えるため、ITスキルが求められる
ヒロラニ

仕事内容や必要なスキルが変わる!変化に対応することが必須に!

薬価改定による薬価の引き下げ

薬価改定により、薬価が引き下げられています。薬価が引き下げられると、薬局自体の収益が悪化し、薬局の運営が厳しくなります。その結果、給料に影響を与える可能性があります。

ヒロラニ

薬価の引き下げで薬局経営は厳しくなっていき、昇給が難しくなるかも……

AIの進化と影響

AIの進化により、一部の薬剤師の業務が自動化されつつあります。

AIができる業務(例)

  • 受付業務: 患者の情報受付や問い合わせ対応
  • 調剤業務: 処方せんに基づき薬の調合や分量の調整
  • 薬歴管理: 患者の薬歴データの分析や管理
  • 服薬指導: 患者への服薬指導

これ以外にも処方せんに従い薬を選ぶ「ピッキング業務」は、既に薬剤師以外でも対応が可能になっているため、AIでも十分対応可能です。

ヒロラニ

単純作業ならAIの方が早くて正確。差別化が必要に!

オワコン薬剤師にならないための3つのポイント

薬剤師を取り巻く社会や技術の変化に対応して、「オワコン薬剤師」にならない3つのポイントを紹介します。

専門知識の習得

医療制度の変化に対応するため、薬剤師は様々なスキルを習得することが重要です。

専門知識(例)

  • 特定の疾病分野の知識:専門薬剤師「プライマリ・ケア認定薬剤師」「在宅療養支援薬剤師」など
  • セルフメディケーションの知識:OTC選びのサポート
  • マネジメントスキル:管理薬剤師として勤務が可能
  • データ処理能力

アポプラス薬剤師は、研修が充実しています。調剤未経験・ブランクありの方から最新の保険薬局に対応する方向けのトレーニングがあります。登録するだけで研修費用が半額、転職した場合は無料という嬉しいサービスがあります。詳細はアポプラス薬剤師の口コミ評判で紹介しています。

調剤報酬改訂に対応

これからは調剤報酬改訂に対応した薬局が求められています。

具体的には

  • 新規在宅患者の獲得
  • かかりつけ薬剤師
  • 在宅患者訪問管理指導・療養管理指導

に対応する薬局で働く必要があります。

オワコン化してしまう職場の例を紹介します。

こんな職場はオワコン化する!(今すぐチェック)
  • 門前薬局で経営スタイルを変えていない
  • 最近処方せんの数が減ってきている
  • オンライン服薬指導に対応できない(しない)
  • 在宅患者の訪問管理に対応できない(しない)

今の職場(薬局)が変化に対応できない場合、そのままの状況は危険⚠️
職場を変えることをオススメします。「職場に不満!やるべきことは3つ」で詳しく紹介しています。

患者とのコミュニケーション能力をアップ!

患者とのコミュニケーション能力を高め、患者のニーズに寄り添ったサービスを提供することが求められます。患者の健康状態や希望を理解し、適切なアドバイスを行うことで、信頼を築きます。

ヒロラニ

対人スキルが必要に!

「薬剤師業界」自体はオワコンにはならない2つの理由

薬剤師が現在とまったく同じ業務を行っていく場合、薬剤師は余ります。

でも、薬剤師業界は確実に変化しています。

変化に対応できず、個々の薬剤師がオワコンになることはあっても、薬剤師業界自体が「オワコン」となる可能性は低いです。

薬剤師の役割は社会的に重要であるため、将来性はあります。

高齢化社会で薬剤師の需要は継続

健康意識の高まりや高齢化社会の進行に伴い、薬剤師の需要は継続します。

薬剤師は医薬品の適正使用について、患者へ適切にアドバイスする役目がある!

薬剤師の数は増えています。これは、医療のニーズが拡大し、大学の薬学科も増設されたためです。その結果、都市部では薬剤師が多く、求人の競争が激化しています。

しかしその一方で、地方では薬剤師が足りていないため、薬剤師の需要は無くなりません

社会的重要性

薬剤師は医療チームの一員として、患者の健康管理に欠かせない存在です。

薬剤師の専門知識やコミュニケーション能力は、医療の質を高める要素になり、必要とされる要因となります。 薬剤師業界は、スキルアップしながら時代の変化に適応することで、需要が高まります

薬剤師資格を活かして新しい職種に挑戦するのもアリ

社会や技術の変化が著しく、薬剤師自体の役割も変化していく必要があるため、思い切って別の仕事にチャレンジすることも選択肢の一つです。

薬剤師資格を活かせる職種|薬剤師が活躍できる職場

薬剤師資格を持っていると、調剤だけでなく、いろいろな職種で活躍できるのをご存知ですか? 

実際にどのような職種があるのか、仕事の内容、年収や働き方などを薬剤師以外の仕事10選で詳しく紹介しています。

平均年収を( )に記載しました。ちなみにドラッグストア・薬局の平均年収は356万円ですので、企業の方が年収が高い傾向があります。(参考:doda公式サイト求人統計データIndeed

薬剤師が活躍できる仕事10選(平均年収)
  • 製薬会社のMR(医薬情報担当者) (732万円1000万円超も可能
  • 製薬会社のCRA(臨床開発モニター)(647万円
  • 製薬会社のDI(製品情報提供)(408万円)リモートワーク可能
  • CRC(治験コーディネーター)(427万円)専門性が活かせる
  • 医療知識を活かしたライター(メディカルライター)(579万円リモートワーク可能
  • 品質管理・製造(399万円)
  • 医薬品卸売・流通(407万円)
  • 医療機器メーカー(562万円)
  • 化粧品業界(406万円)
  • 医療コンサルタント(477万円)

薬剤師は、昇給率が低い、土日休めない、在宅ワークできない、残業が多い、人間関係が辛い……など悩みを抱えている方も多いです。

今は転職する予定がなくても、どのような職種があるのか、チェックしてみませんか?

【薬剤師以外の仕事10選】の記事で仕事内容や年収などを解説しています。

ヒロラニ

年収1000万円を狙うならMR、在宅ワークならメディカルライターがオススメです

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薬剤師から異業種転職に成功した方の声(独自調査)

薬剤師から異業種に転職した方の生の声を紹介します。(ジョブチェン薬剤師独自調査)

薬剤師からMRへ転職

42歳・男性(MRへ転職)
あなたが薬剤師を辞めて違う仕事に転職しようと思った理由をを選択してください。(複数選択可)

・給料が低かった
・残業が多かった
・休日が少なかった(土日祝が仕事だった)
・薬剤師の仕事が自分に合わなかった
・薬剤師の将来に不安を感じた

転職して満足ですか?
満足
<ジョブチェン薬剤師独自調査>

34歳・男性(MRへ転職)
あなたが薬剤師を辞めて違う仕事に転職しようと思った理由をを選択してください。(複数選択可)

・給料が低かった

転職して満足ですか?
満足

薬剤師を辞めて違う仕事に転職することをすすめますか?
すすめる
 <ジョブチェン薬剤師独自調査>

年収で選ぶならMRがオススメ。MRは年収1000万円超も可能です。

薬剤師資格があるとMR試験に有利です。詳しくはMRの仕事内容で解説しています。

薬剤師からメディカルライターへ転職

35歳・女性(メディカルライターへ転職)

転職して満足ですか?
満足

薬剤師を辞めて違う仕事に転職することをすすめますか?
すすめる            
 <ジョブチェン薬剤師独自調査>

35歳・女性(メディカルライターへ転職)

転職して満足ですか?
満足

年収は変わりましたか?
転職前 420万円→転職後 500万円(80万円アップ↑)              
 <ジョブチェン薬剤師独自調査>

メディカルライターは在宅ワークが可能です。詳しくはメディカルライターの仕事内容で解説しています。

筆者は外資系製薬企業で8年のメディカルライターの経験があります。仕事内容や働き方など知りたい方はお問い合わせフォームでご連絡ください。

薬剤師からCRAへ転職

27歳・男性(CRAへ転職)
あなたが薬剤師を辞めて違う仕事に転職しようと思った理由をを選択してください。(複数選択可)

・給料が低かった
・残業が多かった
・休日が少なかった(土日祝が仕事だった)

薬剤師を辞めて違う仕事に転職することをすすめますか?
すすめる           
<ジョブチェン薬剤師独自調査>

31歳・男性(CRAへ転職)
あなたが薬剤師を辞めて違う仕事に転職しようと思った理由をを選択してください。(複数選択可)

・薬剤師の将来に不安を感じた

薬剤師を辞めて違う仕事に転職することをすすめますか?
すすめる           
<ジョブチェン薬剤師独自調査>

CRA(臨床開発モニター)は薬学の専門性が活かせます!詳しくはCRAの仕事内容で解説しています。

筆者は外資系製薬企業でCRAの経験があります。仕事内容や働き方など知りたい方はお問い合わせフォームでご連絡ください。

薬剤師から異業種への転職については、薬剤師を辞めて違う仕事を探す方法で詳しく解説しています。

変化に対応して生き残れる薬剤師になろう

薬剤師が、今までと同じ仕事をし続けると将来、薬剤師は余ります。

今までのやり方に固執し、変化を受け入れられないと「オワコン」薬剤師になってしまうかもしれません。薬剤師を取り巻く世界は変わり始めています。

未来の薬剤師に必要な3つのポイントを以下に示します。

未来の薬剤師に必要な3つのポイント
  • スキルや専門知識を習得
  • 調剤報酬改訂に対応
  • 患者とのコミュニケーションスキルを磨く

変化に対応して、不安を取り除き未来を切り拓くチャンスを手にしてください。

もし、今の職場が変化に対応できずオワコン化しそうなら、職場を別の薬局やドラッグストアにかえることをオススメします。

今すぐ転職する予定がない方も、どのような求人があるかわかり将来設計のため、薬剤師転職エージェントに登録しておいて損はありません。

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これからの変化に不安がある、薬剤師は自分にはあっていないという方は、薬局薬剤師ではなく企業など他の仕事にチャレンジすることもアリです。

薬剤師を辞めて違う仕事を探す方法で薬剤師資格を活かせる仕事や年収、仕事内容、転職までの手順などについて詳しく解説しているので参考にしてください。異業種転職についてのご相談がある方は、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

薬剤師の資格を活かして新しい業種に挑戦するお手伝いができると幸いです。

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